9月7日(月)午後7時、中級クラスの授業を開講。教室は事務所ビルの1階会議室。外はまだ明るい。暑いから据付けのエアコンをつける。銘板を見たら東芝製でした。 まずO先生、次いでSさんが挨拶する。挨拶というより訓示の感じ。O先生は簡潔だがSさんは長い。一体何をしゃべっているのだろう。生徒はシンと静まり返っている。続いて、R氏が特別ゲストですと紹介したXiさんという男性が挨拶。昔一緒に日本語を勉強したR氏の古い友人だそう。この人とはこの後親しくなりました。とても愉快な人。 やっと挨拶が終わって、まず私が自己紹介。黒板に名前を書き、ついでに年齢も書いたら皆、オーッとどよめく。そんな年には見えないということらしい。日本ではお若いですねと言われたとき、「馬鹿ですから若く見えるんです」と答えることにしている。中国語ではそういうのを何と言うか知らないから言えない。尤も知っていても言わない。これから教わる先生が馬鹿だと知ったら、みんながっかりするに決まっている。ところで、授業には最初の1か月だけ通訳が付くことになりました。中級はR氏で、初級はL氏が担当する。 名簿を元にR氏が生徒の名前を読み上げ、今後の名前の呼び方を協議して決める。決めたら自己紹介させる。最初は黄(ホァン)。コウさんとしたが、これは後で困った。洪というのが出てきた。どちらも男だから、「男のコウさん。女のコウさん」というわけにはいかない。更に呉というのがいて、これは後日の話ですが、私が「呉さん」と呼ぶと他の二人も反応する。その反対もある。こちらは「ゴ」と言っているつもり。けれども連中の耳には「コ」または「コウ」と聞こえるらしい。中国語には有気音、無気音というのがあって日本人にとっては同じ音でも、彼らは僅かに息を吐くか吐かないかで違う音と弁別する。その関係かもしれない。いずれにせよこれには困りました。 その黄さんの自己紹介。「ワダシノカイシャワ○○。ニホンドシカイシャデス」。名簿の勤務先欄はJ市○○電子有限公司となっているから「○○」は分かる。「ドシ」が分からない。聞き直してもやはり分からないから黒板に書かせたところ、独資と書く。合弁ではない。日本の会社だと言いたいわけです。それはいいのだけれど、彼の発音では「ドクシ」とは聞こえない。またドクシと聞こえたところで、すぐ独資と漢字が浮かびません。「ドクシはやめて日本の会社と言いなさい」と言ってやった。もう一つ、変な所で濁音が出る。これは他の生徒にも共通します。この清・濁音の混乱については、どういう場合に出るのか法則性を突き止めたいと考えていながら、遂に果たせないまま帰国しました。ともあれ○○は日本の会社で彼はそこの係長。仕事は設計だという26歳の独身。参加の動機は、仕事上日本語が必要だということでした。
やはり外国語は習うより馴れろですね。3の童は滞日経験あり。5の胡は合弁会社の運転手。日頃日本人と話す機会が多い。10の朴は中、高のとき日本語の授業があった。この3人は他の連中より頭一つ二つ抜け出ている感じ。
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